ヤーズという低用量ピルは副作用が少ないことで知られている

葉の上にあるカプセル

ピルに使われる黄体ホルモンは4種類あり、そのうちもっとも新しい第四世代にあたるのがドロスピレノンが用いられています。ドロスピレノンはそれまでのものと比べると少量で効果を発揮するため、一緒に配合される卵胞ホルモンのエストロゲンの量を減らすことができます。低用量ピルはエストロゲンの含有量が50μグラム以下のものを指しますが、ドロスピレノンを用いた場合にはエストロゲンの含有量を30μグラムにまで減らすことができ、超低用量ピルとも呼ばれています。

ピルの副作用の多くは、エストロゲンによって引き起こされるものです。エストロゲンが増えることで、むくみや血栓症といった症状が出やすくなり、特に後者の血栓症は血栓塞栓症を引き起こし死亡に繋がるリスクがあります。また重症な副作用のほか、服用時の吐き気や嘔吐、頭痛や下痢といった症状も改善されるため身体への負担が小さくなるものです。

またヤーズは従来のピルと異なり薬を休む期間が4日と短いのも特徴です。従来のピルでは7日間の休憩期間がありますが、この時に出血が発生しますが、この時に生理痛に似た症状に悩まされる人も多くいます。しかし、4日と短いことからこの症状が緩和されます。

ヤーズの飲み方としては従来のピルと同様に28日サイクルで服用しますが、有効成分の入った錠剤は24錠となります。28錠タイプでは、最後の休憩期間用の成分の入っていないプラセボと呼ばれる薬です。身体への負担が小さいことからそれまでの低用量ピルに代わって、月経困難症などの治療にも用いられます。しかしむくみや血栓症といった副作用も少ないヤーズがその他の低用量ピルに取って代わって使われているかといえばそうではなく、この理由としては価格が高いことです。

ヤーズは、価格が従来のものと比べれば2倍以上になります。月経困難症の場合には健康保険が適用されるので費用は3割負担と少ないですが、避妊目的とした場合には全額自己負担となるので、避妊を目的とした場合には第一選択薬としてはコストパフォーマンスで知られるトリキュラーの方が使われる傾向にあります。

なお、ヤーズを改良したものにヤーズフレックスがあります。ヤーズフレックスは飲み方のルールを改良したもので、それまでの28日サイクルをやめて、最長120日間の連続服用を可能としたものです。これは超低用量ピルだからこそできるもので、飲み方としては120日間の連続服用として休憩期間を4日としたものです。休憩期間は任意の場所で設けることができるので生理の移動が従来の低用量ピルと比べ簡単に行うことができます。